「夏?
いくよ…」

あっ…

あたしは急いで涙を拭いた。

『あっ待って今行く!!』
あたしが追いつくとなにやら沙代がニヤニヤしてる。

「雪、断ってたね…
しかも、彼女いるって言ってたね」

『うん…』

「なに、なんか不安なこと有るわけ?」

『違くて…
なんか幸せだなって…』

「よかったな…」


あんなチャラチャラしてるくせに…

雪はモテる…。


だから不安だ…!!


でも、今日、少し不安じゃなくなった。


なんて雪に言ったら調子に乗るから一生言わない。