幾度季節が巡っても忘れらんない恋をした。

えっ…なっ…長崎が…あたしを…

あたしはそこで意識を手放した…

意識を手放す直前…

一瞬だけ…

雪が見えた気がする…

雪と話した最期の言葉…

「俺も…大好き…だった…」
涙がとまらなかった…


…………

…………………

…………………………


それから何時間経ったんだろう…

沙代の声…長崎…

夢を見た…雪の夢…

『雪…あたしをおいてかないで…』

「俺はまだお前のこと連れて逝けない…」

『やだ…雪…逝かないで…!!』

「俺はいつでも夏羽…お前が大好きだ…
幸せになれ…」

『雪!!雪が居ないのにどうやって幸せになるのよ…』

ガバッ

あたしは飛び起きた。

「夏!!」

すると沙代が勢いよく飛びついて来た。


「あたしもうびっくりしちゃった!!
教室戻ったら夏…倒れてるんだもん!!」

「ごめん…俺のせいだよな」

『そんなことないよ…

ありがと』