幾度季節が巡っても忘れらんない恋をした。

「桐原…なんで残ってんの?」

『沙代待ってる…』

「あっそ…」

『長崎は?』

「委員会…」

『ふ~ん
飴食べる?』

「食う…」

どかっ

長崎があたしの前の席に座った。

『飴あげたんだから…
沙代くるまで一緒に待っててくれるよね…?』

「飴もらったししゃーないな…」


チャラ…

「このネックレス…
いつもつけてるよな…」
パンッ


長崎の手を無意識にはたいていた。

『あっごめん…』

「それ…
彼氏のネックレスだろ…
いい加減外したら?」

『あんたに関係ないでしょ!!』

「関係ないけど…

心配になるだろ!!」

『なにそれ…?

同情?」

「同情してんのは自分自身だろ!!」


『…っ』

『だ…から…あんたに何がわかんのよ!!』

「わかんねぇよ
わかんねぇから知りたいんだろ

本気で心配になるんだ…!!


お前のこと好きになってた!!」