橘 雪兎
中3 15歳
とんでもないバカ…
桐原 夏羽
同じく中3 15歳
付き合ってもうすぐ3年このバカのせいで振り回されっぱなし。
『雪兎ー
先生がすぐ職員室にこいだって…!!』
「バイク、バレたんじゃね」
『まじか…』
バカたれ!!
ほんとアホ…。
「俺、職員室言ってくる!!
先行ってて…」
『当たり前じゃハゲ!!』
「いやまだハゲてないし…!!」
あたしたちは学校公認のカップルである。
あのバカが付き合った当日にバラしおった。
でもまぁ安心…
なわけ…ないし…。
また1年にメアド聞かれてるし…。
大丈夫…いつものことたし…。
ふと聞こえてきた。
「先ぁ輩今日こそメアド交換してくださぁい」
語尾にハートマークが付いてたな…。
お前は《ゆう○りん》か!!
「だから無理だって…」
えっ…なんで…
『なんでですかぁ?』
このぶりっこが断られてんだから諦めろや!!
「この前言った通り
俺、彼女いるから…
彼女不安にさせたくないしさ…」
ゆ…き…?
いつもあたしの前では
『今日、後輩の子にメアド聞かれたぁ~』
とかほざいてるクセに…
涙が止まらなくなった。