「何だよ…」
『振り返っちゃ…危なっ』
「何だよ…」
『だから、好き…』
「俺も大好き!!」
ぶぉぉお
ガッジャァン
えっ車…
ふっ
あたしは怖くて目をつぶった。
きりっ
えっ
雪…
ハンドル…
なんできらないの…
キィィ
ドン…
雪!!
ビクッ
『……ん……』
雪!!
なんで…
雪の頭から大量の血が出ていた。
「なっつ…だいじょ…ぶ?」
『やだ雪…喋んないで…
雪死なないで…』
「なつ…ごめ…なっ…」
『そうだっ救急車…』
1…1…9…
『助けて…雪が!!雪が!!』
「落ち着いてください…今どこですか?」
『えっと…カラオケの達人の近くの大きい道…』
「分かりました。すぐ向かいます!!」
『早く!!早く!!』
プープーッ

