8月


中学校最後の夏休み
今まで頑張ってきた部活を辞めた
顧問のやり方がきにくわなかった
それだけが理由ではないけれど
部活は吹奏楽部だった
一応、今まで頑張ってきたつもりだ
だから、辞めた時は正直辛くて、意味もなく夜の町を歩いたりしていた

そんな時、あなたに出逢った



「なぁーにしてんの?こんな時間に1人で」

正直怖くて、走って逃げたかった
でも、それすら出来なかった
多分、その人はかなり酔っていたみたいで酒臭くて、異様に近かった
困っていたら、あなたが助けてくれた

「おい!何やってんだよ!怖がってんだろ!」

そんな風に、少し飽きれぎみで助けてくれた
そして、その整った顔でこっちをジロジロとみてきた

「もしかして、未成年?」

まなは、小さく頷いた

「はぁー!何やってんだよ!こんな時間に1人で!」

まなは、下を向いて目を合わさなかった

「家まで送ってやるよ!家どこ?」

怖い人だと思っていたけど、その時いい人なんだと知った
でも、まなは家には帰りたくなかった

「かえりたくない。」

まなは、聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で言った
それを聞きとってくれた

「俺ん家来る?」

あまりにも、突然で信じられなくて驚いた顔その人の顔をみた
顔をみた感じまぢっぽい