「ヒーナーノー!遊ぼーよっ!!」


時計を見ると、もう11時半過ぎ。
4歳の子供が起きていていい時間じゃない。


「ダーメッ!もう寝る時間過ぎてんだろっ、さっさと寝ろ」

「えーっ、やだよっ!」

「明日遊んでやっから、なっ?」

「…わかった…おやすみ」

「ん、おやすみ」


ルキアはこくりと頷き自分の部屋に行った。




「ルキアは寝たの?」


母さんは風呂からあがってくるなり私にそう言った。


「んー、寝かした」

「そう」



特に面白くないバラエティー番組を視ているとキッチンから母さんが「あら、牛乳と食パン伐らしてる。」と言っているのが聞こえた。



あっ、お使い頼まれるパターンだなっ。



「ヒナノー、コンビニにお使い行ってきて?」

やっぱりな!

「はいはい。」

「ありがとう、助かるわ。」



ボサボサの髪をテキトーにブラシでとかし、鞄から財布だけ取り出してルキアの部屋に向かい、ルキアがちゃんと寝てるか確認をして家を出た。