その日は、講義室でエリちゃんの姿を見かけることはなかった。

あたしはホッとしていた。

すがすがしい気持ちで約束の場所に来ている。

本当の気持ちをキミに話して、全てを終わりにしようと思った。

キミを好きだったこと。

エリちゃんに嫉妬したこと。

もう、友達でいれなくていい。

友達なら傍にいなくていい。

そんな決意があたしの中でしっかりと生まれ出ていた。

きっとキミは時間きっかりに来るだろう。

まぶたを閉じて、キミの姿を想っていた。