星也との出会いは前触れもなく
訪れた。




あたしは親が離婚し母方についた



いつも「おっちゃん」
そう呼んでいたおじさんのことを急に母は言った。




「今日からはお父さんと呼びな」



幼いあたしでももう父親は
散々だと呆れてたのに
勝手に決めた母に怒りを覚えた。



あたしはおっちゃんの所に行き
言い放った。




「死ねよ!家族なんか認めない」



あたしの言葉を聞いたおっちゃん悲しそうな目をしてた。




母はあたしを家から出して
玄関の鍵を閉めた。




「開けて!!何も悪いことしてない。死ね死ね」




近所からみたらきっと
何事かと思っただろう。