~wild eye~【完】

あいつは私の前から急いで去っていった。



まさかあいつがいるなんて・・・
またあの人にいじめられることはないと思うけど、やっぱりあぁ言われるとしんどい。



さっきは白虎のこと家族のことを言われたから負けなかったけど、実際1対1で言われるとまた心が折れてしまうかもしれない...




「麗花。・・・」



あっ要の存在忘れてた...


今の見られてたし、誤魔化せないよな・・・


「みんな待ってっから帰るぞ」



えっ?!?
何で何も聞かないの??




「要。....何で何も聞かないの??」


「お前は聞いてほしいのか??
今辛そうな顔してっぞ??
俺は無理して聞かねーよ。
でも仲間なんだから少しは頼ってほしいってのもあるけどな・・・」





要・・・・・


「ありがと。
いつか、いつか言うね」