「お前、国語以外はめっちゃできるらしいやん?」


と先生がふいにぼやいた。


「俺の教え方が悪いんかぁ?」

そんな先生をよそに、

「先生、この歌の解釈が分かりません。」

私は疑問点があったので、質問した。


国語の中でも、古文が一番苦手だった。


先生は私が分からないと言った歌を目で追って、言った。


「それは恋の歌なんや。」