――――――――――― そんなワケで、私は職員室にいる。 厳密に言えば、職員室の中に設けられている進路指導室。 割と狭い部屋の中で、私は追試を受けさせられていた。 留年なんて絶対に脅しでしょ…。 どうやら追試にかかったのは私だけ。 梨乃が「羨ましい」とか言ってたから、代わってあげればよかった…。 そんなことを思いながら、私はペンを走らせる。