「お前何やねん、この点数。」


そうそう、関西弁っていうのもこの人がモテる理由らしい。

この関西弁も、私は苦手だ。


「30点です…けど。っていうか返してください!」

クラスのみんなに点数がバレてしまったことはさておき、

私は先生が持っている解答用紙を奪おうとした。

先生はそれをひらりとかわし、
「職員室で追試やるから、来い。」

と言った。


「追試って…私、今日予定が」

必死で免れようとする私に、先生は言った。


「留年したくないやろ?」