神様がくれた夏





が。




――――寝れる訳がねぇ!




やっぱり暑かった。



暑いもんはどう頑張っても暑かった。


寝れるはずがなかった。




「はぁあぁぁ…」




先生にバレないように小さく息を吐き出す。


口から出る息までもが暑く感じ、すごく嫌な気分になった。



あぁ…暑い。



机に突っ伏したまま左向きへと首を回す。



こん畜生、などと太陽光線を恨みながら薄く目を開いたとき。




あたしは見た。