今の時間が寝ている人に向かって、グダグダとうるさく言わない先生で良かったと心の底から思った。
どう頑張ってもこの暑さの中じゃまともに授業なんて受けることが出来ない。
あたしは相変わらず机に突っ伏している。
もう無理だ、と。
暑さのあまり何もかも考えることが嫌になってしまったあたしは、授業を放棄して眠りにつくことにした。
机が日光を吸収して熱くなっている。
寝れるかなんて分からない。
けれども今はこの時間が一刻も早く過ぎてくれることを思うあまり、眠るしかないと判断した。
寝よう。
寝るしかない。
ジリジリと太陽に照らされ続ける中、あたしはギュッと目を閉じた。

