「…こっち向いて」 彼の息が耳にあたる。 ゾワっと何かが体を這っていく感覚。 あたしは言われたとおり、彼と向き合うようにして座りなおした。 目の前に彼の整った顔。 きっと、いや間違いなく美形という部類に入るんだろう。 そんなことを思っていたら、彼の唇があたしの唇に触れた。 ドキン、と胸が鳴る。 あたしは反射的にきゅっと目を瞑った。 何度も何度も角度を変えては、だんだんと激しくなっていく。 好き。 大好き。 それしか出てこない。