「ま―――待って……死ぬ…」 とん、と。 先輩の胸を軽く押す。 いつもならばできないことだけれど、あたしの心がもう既に悲鳴をあげていた。 見ないでと。 こんなあたしを見ないでと。 そんな願いを強く込めて願う。 苦しくて苦しくて死にそうだ。 さすがに満足したんだろう先輩は怒ることなく、 「しっかり鼻で呼吸しろよ」 と、笑うだけだった。 それだけで安堵の息が漏れる。 やっと終わった。