瞬間、あたしは弾かれたように起き上がった。 急に腕を放したせいで、ほのかの頭と床が衝突したような鈍い音がしたが、聞こえないフリをしておこう。 それどころではなかった。 全細胞が叫んでいた。 「…な、何ですか?」 顔を上げる。 笑顔で。 笑顔で。 「あぁ、良かった、いた」 そう言って笑うのは先輩。 津田川先輩――――あたしの彼氏。