「ほぉーのぉーかぁーっ!!」



あたしは席について次の授業の準備をしているほのかの背後から、彼女の名前を呼ぶのと同時に絞めにかかった。



ほのかの首に腕を巻きつけては絞め上げるという、なんとも小学生じみた技で復讐中。


どこにも行き場かない怒りは、こうして沈めるしかない。



元々ほのかがあたしに水などかけなければあのような事態にはならずに済んだのだ、なんてほのかのせいにしたいだけだ。



そんないきなり背後からの攻撃に、体勢を整えることすらできなかったほのかは、



「ちょ…?! ま…――――っ」



言葉を言い終える前に後ろに椅子ごと倒れた。



げ、なんて言う暇もないくらいいきなりのことすぎて手を放せなかったあたしも、一緒になって倒れこんでしまった。