胸が苦しい。 痛い。 悲しい。 あたし―――こんなにも先輩が好きだったんだ? そこでそうだよと思い出す。 あたしは先輩が大好きだったんだ。 「…先輩」 「ん?」 どうしようもない。 もう戻れないことくらい分かっているのに、それでも望んでしまう。 すれ違いはあの日。 先輩の部屋に行って行為を断ったあの日から何かがずれ始めた。 あの日に戻りたい。 あの日に帰りたい。