神様がくれた夏





「それで、要件は?」




さっきまで俯いていた先輩の面影はない。



先輩はあたしの目を見つめていた。


ジッと、さっきまでとは違う瞳で。



「………っ」



ゴクリと唾を飲み込む。


じっとりと手のひらに汗が滲む。



あたしには話と話を繋ぐトーク力はない。



だから決めた。


回りくどいのはやめにしよう。




「別れてください」