「それで、要件は?」 さっきまで俯いていた先輩の面影はない。 先輩はあたしの目を見つめていた。 ジッと、さっきまでとは違う瞳で。 「………っ」 ゴクリと唾を飲み込む。 じっとりと手のひらに汗が滲む。 あたしには話と話を繋ぐトーク力はない。 だから決めた。 回りくどいのはやめにしよう。 「別れてください」