神様がくれた夏




あたしは足を進める。


先輩へと歩み寄る。




さぁ、決着だ。




「傷は大丈夫ですか、と…まず聞いておきます」




恐るな。


恐がるな。



背後に夏目涼の気配は感じられない。


それなりに気を使って扉の前で立っているんだろう。



「…まぁ…この通り」



先輩はあたしから目を逸らしては自嘲気味に笑った。