あたしは足を進める。 先輩へと歩み寄る。 さぁ、決着だ。 「傷は大丈夫ですか、と…まず聞いておきます」 恐るな。 恐がるな。 背後に夏目涼の気配は感じられない。 それなりに気を使って扉の前で立っているんだろう。 「…まぁ…この通り」 先輩はあたしから目を逸らしては自嘲気味に笑った。