神様がくれた夏





先輩の病室を確認しては夏目涼の元へと戻る。



「309号室みたい」



「そうか」



無意識のうちに夏目涼の手を握っていた。


大丈夫だと思っていても、体はそう思っていないようだ。




「…大丈夫なんだな?」



夏目涼のその質問に、踏み出そうとした足が止まった。


俯いたまま顔が上げられない。



「おい」



「………」



「…お前」




「…本当は大丈夫なんかじゃないよ」