ただひたすら走る。 だって俺はあいつのことを何も知らない。 だから向かう場所は1つ。 「………っ」 あいつはどこのクラスだったろうか。 懸命に思い出すが分かるはずがない。 慌てているせいか、俺は柄にもなく廊下で談笑している女子に話しかけた。 「…おい、今井って奴のクラスを知っているか?」 いきなり俺に声をかけられたことに酷く驚いてビクついた女子。 けれどさっさと俺にこの場から去って欲しいのだろう。 ツインテールにしている方の女子が怯えながらも、 「に…2組です!」 早口でそう言った。