――――――――――――… 誰もいない、進路指導室。 響き渡る。 「………は?」 そんな言葉が思わず口から零れた。 言葉にするつもりはなかったが、思わず出てしまったという感じだ。 「だからだな、夏目、お前の責任はゼロだと言っているんだ」 何がだ? 分からなかった。 俺は理解できなかった。 考えても考えても分からなかった。 俺はさよならを貰いに来たんだ。