最悪だと思いながらも、まさか無言で切るわけにもいかない。 自己中心的な行動をしてきた俺だが、そのくらいの礼儀は持ち合わせている。 「…そうですけど」 ぶっきら棒にそう言えば、担任は安堵したように息を吐いてから言った。 「家にいてくれて良かった」 そしてそう前置きしてから、 「申し訳ないが今すぐ学校に来てもらえないか?」 そう告げた。 その言葉を耳にした瞬間、俺は全てを諦めた。 ゆっくりと目を閉じ、浅い呼吸を繰り返した。