シングルベットの上で重なり合うあたしと夏目涼。 夏目涼が未だにあたしの後頭部に手を回しているもんだから、あたしは夏目涼の上から退くことができない。 大変心臓に悪い。 けれどまぁいいかと思っているあたしが強いから、この状態のまま。 心地良いのだ。 どうしようもなく、この時が永遠に続けばいいと思う。 「夏目涼…ありがとう」 あたしは夏目涼の体温を感じながら決心する。