神様がくれた夏




けれどあたしはそんなことを気にしている余裕などなかった。



再度メモを取り出して降りる駅を確認する。



あたしが今乗っている側の電車は普段使わない為、しっかり駅名を確認しておかないと降り損ねそうだ。



あちらこちらと空席が目に入るが、何だかソワソワしているあたしはいつまでたっても落ち着くことが出来ず、ずっとドアの脇に立ちっぱなしになっていた。



勢いのまま電車に乗り込んだのはいいものの、夏目涼に会ったら何と声をかけたらいいのだろうか。