「先生! 夏目涼の自宅の住所を教えてくれませんか…?!」 夏目涼に会いたい。 まずは先輩よりも先に夏目涼に会うしかないと思った。 けれど先生は首を横に振る。 「教えられる訳ないだろう」 そう言うと先生は邪魔者でも扱うように、あたしを職員室から追い出した。 バタンと閉まった職員室。 追い出されてしまったからにはどうしようもない。 「…!」 歯噛みする。 もどかしいけれど、まず住所を聞いて会いに行かなければ何も始まらない。