神様がくれた夏




バシャっと水を蹴り水飛沫を散らす―――



それは突然だった。





―――タイミングが悪かった。





「―――っ!!」




やばいと思った時はもう既に足を振り上げていて。


止まれと思っても動き出した足がそう簡単に止まってくれるはずもなく。




やばい…!!




いつの間にか背後にいた少年に思いっきり水がかかってしまった。