彼があたしの悲しみを抱きとめてくれた。 たったそれだけのことなのに、何にも変えられない薬になったんだ。 だからだと思う。 あたしは負けずにこうしてしっかりと立っている。 「んー…心配だなぁ」 「平気! めっちゃ元気!」 「そう…? 体調悪くなったら保健室行きなよ?」 本当に心配そうな瞳であたしを見つめるほのかに、あたしは大きく頷いた。 あたしの教室がある階に着く。 少し歩いた場所にある教室に向かう。 そんな時だった。