「………」 「………」 じーっと見つめ続けていると、夏目涼は視線を下げては呟いた。 「…他人に奢って貰ったことがないから申し訳なくなっただけだ」 まともな会話が成立した。 思わず感動して彼をキラキラした瞳で見つめていたらデコピンされた。 「痛いなぁ…」 いきなりなんなのだ。 なんて怒りたくもなるが、いつもの夏目涼じゃない気がして嬉しくなった。 「で、何にするの?」 そう聞けば夏目涼は無言でパックのコーヒー牛乳を指差した。