だってほのかには知られたくないんだ。 どうしても。 ほのかは大切な友達。 だからこそ言えない。 絶対言えない―――言いたくない。 こんな気持ちはあたしの中で消えてしまえばいい。 「うーん…ちょっと保健室行こうかな…?」 「うんうん。 少し休んで来なよ」 ノートは取っておくから、というほのかの言葉に後押しされるように、あたしは保健室へ向かうことにした。