ゾワっと。 凄い勢いで這い上がってくる、名もない感情。 びっしりと鳥肌がたっているのが触れているだけで分かる。 お願い…何か言って…? いつもみたいに…笑って…? 冷たいその瞳に、あたしは必死で訴える。 言葉にしたいけれど、それはできそうになかった。 だから願った。 恐怖に怯えながらも先輩の目を見て必死に願った。 けれどダメだった。 「俺を拒む?」 言葉を溢すのはあたしの知っている彼じゃない。 見たことのない彼の表情に、あたしは思考停止状態に陥る。