死にたい。


なんなのだ、このジリジリと焼け付くような太陽は。


これだから夏は嫌なのだ。



なんて思っていたら自然とため息が出た。



「はあぁぁあぁ…」



大袈裟に盛大なため息を吐き出してみたけれど、そんなことでスッキリするはずがない。



干からびそうだ。


ギャグじゃなく本気で。



どうしてプールにいると校庭で体育をしているときよりも日光が強く感じるのだろう?



何を考えてもしょうがないと思ったあたしは、ブラシを握る手に力を込め、



「…よしっ」



やる気を出すために小さく声を発した。