あたしは先生のまだまだハゲとはほど遠いと思われる頭をじーっと見つめては思う。
とてつもなく面倒だと思われることに巻き込まれようとしている。
プール掃除?
罰?
知らんこっちゃない。
悪いが全く接点のないことに巻き込まれるのは勘弁だ。
あたしは夏目涼へと視線を移す。
確実に「俺1人の力でできる」的な言葉を言うもんだと思っていたのに、夏目涼は髪を拭いたまま何も言わない。
あたしはそんな夏目涼をじっと見つめ、どうにかならないもんかと視線で訴えてみることにした。
なんで?!
一匹狼って他人と関わりたくないんじゃないの?!

