「あぁ、まあ明日でも良かったんだがな」



「………………………………そうですか」



なんだ。


なんだなんだ。



「………、」



なんなのだろう。



案外頑張ってダッシュして来たというのに、そんなことを全く知るはずもない先生はケロリとしながら言ったのだ。



その言葉を聞いたあたしは、膝に手をつくと一気に息を吐き出した。


荒くなった息はなかなか整ってくれない。



そんなあたしを、先生はどこか心配そうに見つめながら、




「大丈夫か…?」




どこか申し訳無さそうに声をかけてきた。



必要に心配するもんじゃないと思ったあたしは、スクッと上半身を勢いよく起き上がらせ言った。