あたしは今日も彼の部屋に行く。


訳ありで一人暮らしをしているという彼のアパートへ。




彼から送られてきたメールが受信されたのは今から数分前。


かれこれ、あたしは既にアパートの前にいた。



10分はかかっていないと思う。



いきなりすぎるメールだったが、これまでにないくらいのスピードを出したあたしは息が切れながらも即到着。




彼、津田川先輩と付き合って1ヶ月ちょっと。




1年ほど前、あたしは先輩―――彼に一目惚れをした。


一目惚れ、それが好きになった理由。