それから二人で並んで閃光花火をした。 相も変わらず儚く散る夏の花は美しく、だけどやっぱり少し重苦しい。 ナツミと名前呼ばれて顔を上げると来年もやろなとアキが言った。 うんと大きく頷くと同時に火種がポタリと落ちてしまった。 またこうして夏が終わっていく。 だけど隣にアキがいるなら、別に寂しくない。 夏が終われば必然的に秋が来るのだ。 夏と秋は今も昔も隣り合わせ。 ナツとアキも隣り合わせ。ずっとずっと。