「…条件?何の?」


「もし、姉ちゃんが僕に勝ったら僕は姉ちゃんの下僕になる。

でも!

僕が勝ったら姉ちゃんは僕の下僕だ!!」


「…いいわよ。後悔するのはどっちがいい?」


「もちろん姉ちゃんさ」

「知らないわよ?どうなっても」


「?」


次の瞬間、
僕は空を飛んでいた。

…いや違う。


僕は瞬時に判断して
体をひねり

地面に手をついた。


…危なかった、

僕の体は姉ちゃんの手によって

宙に投げ飛ばされていたのだ。



「相変わらずバカだね」


「でも、

力だけじゃ僕を下僕に出来ないよ?」


「そうね…
下僕になったらまず、

私の髪を私の望みどうりにしなさい!」


「…」


聞いてないし…。

いつもそうだ、
姉ちゃんは人の話を聞かない。


いや…

普段は聞いていても、

僕とこうしている時に限って話を聞かない。


…まぁ僕にはカンケーないよ、



これから姉ちゃんを下僕にするんだから。