姉貴には勝てない



「ん…?」

目が覚めたら

辺り一面が、真っ白かった…

僕は

ここが、病院であるとすぐに分かった。



「姉…ちゃん…?」


僕は、姉ちゃんを探した。

体が思うように動かせなくて、

仕方なく、首だけ動かしながら

姉ちゃんを探した。



コンコンッ


「!?…誰…?」



ガラッ
「おはよう。昴君、体は大丈夫?
お腹空いてると思って、一応…果物
買ってきたんだけど…食べる?」


吉久さん…だっけ、

もしかして

ずっとここに…?


「あの…」


「あ、輝ちゃんに会いたいよね?
ちょっと待ってて。
今、起こしてくるから…」