「みなさーん、は、速いです…」



亀並にのろのろと走る水沢先生。


やっぱり走るのは遅かった。



「これじゃずっと水沢先生が鬼だね」


「鬼ごっこつまらなくなるぞ」



先生たちがそう話していると颯先生が水沢先生に近づいた。



「水沢先生、僕をタッチしてください」


「え!?」



まさかの颯先生が自分から鬼になることを申し出た。


颯先生はにっこりと笑っている。