あたしを好きになったのは先生




辺りを見回すと眉間にシワを寄せている白石先生が視界に入った。


あたしは少しビクッとした。



「今日運動部の活動がないからって1人の生徒のためだけに体育館使うのはどうかと思いますよ、だいたい…」



白石先生は息を吸わず説教を言い続ける。


どうやって呼吸してるんだろう?



「水沢先生も何か!」


「ええ!?」



白石先生の視線は水沢先生に向き、水沢先生はビクッとする。



「ふさみさん、何か一言言ったらどうじゃ?」


「房江です…、名島先生…」



水沢先生は涙目になる。


先生にまで名前間違われるなんて…