あたしを好きになったのは先生




「授業は…?」


「僕高1しか持ってないし今はないんだ」


「そうですか…」



颯先生はあたしの隣に腰を下ろす。



「元気ないけどどうしたの?」



颯先生はあたしの顔を覗き込む。


どうせふみちゃんが颯先生に話しそうだしな。



「あたし、体育がしたいんです…」


「体操着着てるんだからやればいいじゃん」


「でも怪力のせいでできないんです…」


「別に怪力とか関係ないじゃんか、やりたいことはやるべきだよ」



そうだけど…


あたしの怪力に耐えられる人なんかいないよ。