「でも先生たちとあんなに仲良くなれるなんて思いませんでした…」 「明良ちゃん、どうかしたの?」 「え?」 「だって泣きそうな顔になっている」 広崎先生は心配そうな顔であたしを見る。 「……あたし怪力のせいで友達は瑠璃香と康介ぐらいしかいなかったんです、でも今日先生たちと話せて失礼だけど友達みたいだなって…」 楽しかった、たくさん笑って話すのが。 瑠璃香といるときと違う何かを感じたんだ。 「ごめんなさい、こんな話して…」 「いいんだよ、友達で…」 「え?」