『なんで?あたしいじわるとか輝男くんにしてない…』


『だって明良ちゃん女の子のくせにこの前バケツ壊してたじゃん』


『え!?』



あたしはそんな理由で断るのかよ、って思った。



『普通女の子はか弱いんだよ、なのに明良ちゃんは強すぎるよ』


『じゃあ弱くなるよ!』


『やだ、僕信世ちゃんみたいな可愛くて女の子みたいな子好きだから』



こうしてあたしの人生初の告白は失敗に終わった。


幼稚園だけじゃない、あたしは昔からまわりから恐れられていた。