陰惨な企みをするならば、地獄は打ってつけの場所だろう。

漆黒の悪魔は生贄の魂をいたぶりながら、次の計画を考えていた。

「頃合いか…」

背筋が凍るような微笑を浮かべ、部下を呼ぶ。

やって来たのは下級悪魔。

「これから宴を開く」

彼は高らかに宣言した。

「全ての悪魔に伝えよ!この私、ルシファーの名においてパンデモニウムで宴を催すとな!!」

命令を実行するべく、速やかにその場を去る下っ端悪魔。

漆黒の悪魔ルシファーは心地好さそうに地獄の炎に包まれながら呟いた。

「お前が主賓だ。もうすぐ会えるぞ」



――ティアナ…