「どういうことですの!?今、とても素晴らしいところでしたのに!!なぜ『今』戻って来いなどと!!!!」
興奮しているゴモリーを宥め、ルシファーは女王のご立腹の理由を尋ねた。
「ですから!長時間かけてやっとシルヴェスターを女装させることに成功しましたのよ!!これから色々と遊んで差し上げようと画策していましたのに~!!」
「なっ!?シルヴェスターが…女装!?」
これを聞いたアンドラスは腹心の部下の哀れな姿を想像した。
「…なんか、少し同情するよ…」
「シルヴェスターの奴、ゴモリーに相当気に入られてたぞ?」
仕事を終えたバシンが戻ってきた。
「魂を入れ替えろって伝えたら怒りだしてな。部屋から追い出されちまった…」
「まあ、ゴモリーは戻ってきたから…大丈夫でしょ…」
それからアンドラスはバシンにシャッテンブルクまで送ってもらい、ティアナのもとへと帰還した。
ティアナは突然魂を引き戻されて混乱していた。
目に映る光景は自分の部屋。
それは良い。
しかし――。
「ゴモリー様…もう…赦して、下さいませんか…?」
今の状況。
青い髪の美女に抱き着いて彼女の白い首筋を舐めているティアナ。



