しばらく部屋でくっついたり、
殴られたり、やっぱりくっついたり…を
繰り返しながら、穏やかに過ごした。
そろそろ居間に戻ろうと言うと、
早苗は少し勉強しておきたいと言う。
ついでに劇の台詞も完璧にしたいので
特に亮佑に聞かれたくないので
部屋を出て行けと言った。
亮佑は少し寂しさを感じながら
居間にトボトボ戻る。
菜々子とばぁちゃんは夕食の支度で
パタパタと忙しくしていた。
直之と円香は、正反対の方向を向き
お互い顔を合わせないようにしている。
「ぁ、亮佑!」
円香は亮佑の姿を確認すると
亮佑に駆け寄り隣に座った。
「もぉ、どこ行ってたのー?
…は、まさかまさか…ナエちゃんと…
イチャイチャしてたわけ?!
キャー!!」
「イチャイチャなんかしてねぇよ!」
突っ込んだが、果たしてアレは
イチャイチャにカテゴライズ
されるものなのだろうか。
そう考えるうちに、知らずに
顔が赤くなってしまったらしい。
「ぇええ!その反応、怪しい!
ちょっと、直之!亮佑がぁ!」
「ぇええ!まさかまさかぁ?
亮佑、お前ついに卒業したのか?!」
2人が普通に会話している。
良かった…と胸を撫で下ろした亮佑だが
やはりこの2人が絡むとうるさい。
しかも自分をネタにあることないこと
ピーヒャララと騒がれて
亮佑は重いため息をついた。

