端から見たら笑えるだろう。
人がいなくてよかったと思ったら前から人が歩いてきた。
少し助けてくれるかもと期待した。
だけど希望がありそうには見えなかった。

全身真っ黒の服装にサンクス、腰につけたチェーンが太陽に当たりキラリと光る。



(あっちの人!?)



汗が冷や汗に変わった。



(あれがあの人にぶつかりませんように!)なんて願っても物はスピードを増して近づいていく。
前を見ると彼がこちらを見た。



(あっ)



落ちていった物は彼の手で捕獲された